【読書】毎日2合のご飯を食べて元気になる

「10日間で人生が変わる食べ方 「がまん」も「制限」もなく心と体が元氣になる」を読んだ。

現在主なダイエット法としては、脂質制限、糖質制限が有名だが、それに加わる第3のダイエット法としてご飯2合ダイエットがある。

そのダイエット法では、なんと1日にご飯を2合食べることで痩せ、さらには元気で健康になるそうだ。カロリー計算を完全に無視した方法である。非常に興味深い。

もともと私はカロリー計算によるダイエット法というのは少し懐疑的で、「1日の摂取カロリー」から基礎代謝と運動のカロリーを引いてマイナスになれば、その分体重が減っていくという話は大雑把すぎる気がしていた。

基礎代謝の算出方法は何個もあるし、そもそも基礎代謝って何もしなくても消費されるエネルギーのことで、無意識が血液や内臓や筋肉を動かすエネルギー消費のことをいう。つまりその人のコンディション(血液の流れや、内臓の筋肉の動きなどなど)によってかなり違ってしまうはずである。

例えば、運動などで大量エネルギーを利用した場合や十分なエネルギーを摂取できてない場合は、生体のホメオスタシス(恒常性維持機能)のため、無意識はできるだけエネルギーを使わないよう調整し、その結果、基礎代謝は低下する。

つまり、人によっては、同じ年齢、同じ筋肉量、同じ脂肪量、同じ身長、体重、同じ食事と食事量、そして運動量も同じだとしても、その人の身体の(精神も)「状態」情報が違っていると基礎代謝が変わるということになる。

私はこの基礎代謝の増減がかなり重要だと感じているが、ほとんどのダイエット法は上記を無視している。

ダイエットを実践したことがある人は体感でわかると思うが、食事制限を行なっていると体重は徐々に減っていく、そして、必ず、その減る量は小さくなっていく。さらに続けると、全く体重が減らなくなったり、逆に増えたりもする。

この不思議を現代の栄養学は解決できてない。なぜなら、心(脳)の問題に関わってくるからだ。今後、経済学のように心理学的要素取り込み再構築されるかもしれませんが、まだまだ先になるだろう。

しかしながら、現在でも心理的要素を含めた食事法を考案している方もおり、本書の著作もその一人で、今後は、心理的なものを考慮した食事法が増えてくるのではないかと思っている。

前置きが長くなってしまったが、以下、本書のポイントを記載しておく。

多くの人がカロリーの呪縛に囚われている

上記のように、同じ食事をしても太る人と太らない人がおり、カロリーだけでは説明できないことが多い。太るか太らないかは心の状態によって変わる。

また、心の状態は、代謝のみではなく食欲も影響しているはずである。例えばストレス。大量のストレスを抱えてる人は、食欲が異常になり、食べ過ぎたり、逆にほとんど食べれなかったりする。

つまり、ダイエットとして減量をしようとしたり、増量をしようとする人は心を整えることが重要となる。(増量をする人は少ないかもしれないが。)

米を主食として食べる。できれば1日2合

本書では、主食として米を1日2合程度食べるように推奨している。2合というとかなりの量である。現代の日本人の多くはは1日に2合も食べてないだろう。ただ、おかずは控えめで、小皿に乗るぐらい+味噌汁程度で、だいたいご飯6割、おかず(味噌汁含む)4割が良いそうだ。なんかかなり大雑把だ。

とになく日本人はしかり米を食えとのこと。江戸時代は囚人でさえ1日に5合食べてたそうなので、現代の日本人は米を食べなさすぎなのだ。そのため、腸内環境が弱っている人が多いと著者は言う。しっかり米を食べ、しっかり出すことで健康な身体になるとのこと。そうなると腸の動きが活発になり、その運動でカロリーが消費され、太ることはないそうだ。
あと、しっかり米を食べてると甘いものが欲しく無くなり、結果的にダイエットにつながるとのこと。

食事を「日常食」と「非日常食」に分ける

日常の食事としては、上記のご飯6割、おかず4割とし、イベントや外食などの非日常の食事は存分に楽しむと良いとのこと。食事のメリハリをつけることが大事。

ストレスにならない食事を心がける

あの食べ物はカロリーが高いからとか、身体に悪いとか言って、いろいろなものを我慢する食事はストレスの元。ストレスがたまれば、代謝もおかしくなり、健康を害する結果となる。上記の「日常食」「非日常食」を取り入れ、出来るだけストレスない食を心がけよう。

日常食のおかず(4割)は好きものを食べるとか、週に1回は非日常食として、外食し、好きなもを食べるとか、色々工夫はできそう。とにかくストレスは良くない。昨今の病気はほとんどはストレスから起因する。

心からおいしいと感じていないものは、無理に食べないほうがいいの

身体に良いと言われているからと言って、美味しくないものを食べてはいけない。そもそも美味しくないとか不味いとか感じる食材や食事はその人に合ってないものがほとんどだ。味覚の最も重要な機能とも言える。口にしたものが食べて良いものなのか、それとも毒なのか。自分の感覚を信じ、美味しくない食材を食べるのをやめ、美味しいと感じるもののみ食べるようにするのが良いだろう。

おわりに

お酒が一滴も飲めない人がいる反面、お酒を大量に飲んでも平気な人がいて、なぜこのような違いがあるのだろうかと不思議に思っていた。どうも日本人の半分ぐらいはアルコールを分解する能力が低く、逆に、西洋人はほぼ全ての人がその能力が高く、皆アルコールに強い。

また、牛乳の含まれる乳糖を一部の日本人は分解できずお腹を壊すが、西洋人でこのようなことは起こらない。

つまり、世の中には様々な食材があるが、身体に良いと言われている食材だとしても、人によっては毒になったりもする。ならば、現代栄養素学的数値以上のパフォーマンスを発生する食材もあるに違いない。それが日本人にとっては米なのではないだろうか。本書を読んでふとそのような思いが出てきた。

さて、ご飯2合ダイエット。どこかのタイミングで実践する予定だ。結果はここで報告したいと思う。

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