Ruby会議、英語学習、最新AIをゆるく語る
- 15 Apr, 2025
竹内(@rikson_en)と技術談義に花を咲かせながら、ポッドキャスト「We Are On The Way」の37回目を収録しました。 今回は、今週のRuby Kaigiを控えた竹内の意気込みから、Rubyの将来、MVCフレームワークの進化、そして最新のAIトピックであるLlama 4やA2Aまで、話題が縦横無尽に広がりました。 技術と日常が交錯するカジュアルな会話をお届けします!
Ruby Kaigiへの意気込みと英語への挑戦
会話は、竹内が「最近、Qaseの話ばかりでつまらないかな」と軽くぼやきつつ、今回はテックな話題でいこうと切り出すところからスタート。 今週、松山で開催されるRuby Kaigiに参加する予定の竹内は、3日間のイベントにフル参加する気満々です。 無料のドリンクアップイベント(要するに参加者同士の飲み会)にも3日間連続で顔を出し、「元を取るぞ」と意気込んでいます。 ただ、自分はRubyのコアな開発者「Rubyist」ではないため、専門的な話についていくのは少し不安そう。 それでも、交流の機会を逃すまいと積極的に話しかけるつもりだと語っていました。
特に楽しみなのは、英語で行われるセッション。海外スピーカーや日本人による英語の発表もあるそうで、竹内は事前に過去のセッション動画を視聴して予習中です。 しかし、英語のリスニングには苦労している様子。「最初は集中して聞けるけど、だんだんボーッとしてくる」と笑いながら告白。 英語を聞きつつ内容を理解する「カロリーの高さ」に疲れ、集中力が途切れてしまうのだとか。 僕もこれに共感し、ダンスレッスンで複雑なステップについていけず途中で諦めてしまう経験を例に挙げ、二人で笑い合いました。
そんな中、竹内は英語セッションへの憧れを口にします。「カンファレンスで登壇するの、かっこいいよね」と、いつか自分も英語で発表してみたいという夢を語りました。この話題がきっかけで、急にやる気が湧いてきた竹内は「YouTubeで英語の技術解説動画をアップしようかな」とアイデアをひらめきます。3分程度の短い動画で、1週間の学びをシェアする計画だそう。「Riku Takeuchiチャンネル」に英語コンテンツが登場する日も近いかもしれません!
Rubyの将来とHotwireの可能性
話はRuby KaigiからRuby自体の将来へと移りました。僕が「Rubyの今後はどうなると思う?」と唐突に尋ねると、竹内は少し戸惑いつつも考えを述べます。最近、静的型付け言語がトレンドで、Pythonも型付けが進化しているけれど、Rubyはそうはならないだろうと予測。Rubyの生みの親、松本さんが「型をきっちり定義しない」哲学を持っているからだと説明しました。人間が型を定義するのは煩わしいというRubyの設計思想は、今後も変わらないだろうと。
Ruby Kaigiの過去セッションを振り返りつつ、竹内が興味を持ったのはRailsに追加されたHotwireという機能。 フロントエンドとバックエンドをシームレスに統合する技術で、ReactやECMAScriptの進化と並行してRailsがどう進化してきたかを紹介するデモが印象的だったそうです。「Railsのコードでフロントエンドを動かすなんて、面白いよね」と、竹内らしい好奇心が垣間見えました。僕もRailsの進化に興味津々で、Hotwireがどんな可能性を開くのか、もっと知りたくなりました。
MVCフレームワークの進化と竹内の開発遍歴
話題はさらに深まり、MVC(Model-View-Controller)アーキテクチャについて語り合いました。 竹内が自身の開発経験を振り返ると、まるで技術者の成長物語を聞いているようでした。
- 2010年代前半:初心者だった頃は生のPHPで開発し、MVCなんて知らずにFTPでファイルをアップロード。「あの頃は無秩序だった」と笑う竹内に、当時のカオスな開発環境が目に浮かびます。
- その後:自分で簡易的な「オレオレMVC」を作り始め、LaravelやSlimといったフレームワークに触れていきます。
- Laravel(フルスタックフレームワーク):機能が豊富だけど学習コストが高く、ブラックボックス感が気になる。
- Slim(マイクロフレームワーク):手軽で直感的だけど、プロジェクトが大きくなると自分でライブラリを追加して「オレオレフルスタック」に。
- 結論:開発規模や必要な機能次第で使い分けるのが現実的。
僕もMVCの歴史に少し触れ、「20年前からあるよね」と話すと、竹内は「でもフルスタックは最初嫌いだった」と意外な本音をポロリ。 今は規模の大きいプロジェクトならLaravelやRailsのようなフルスタックを選ぶのが合理的だと感じているようです。 Railsについては、毎日触っているだけあって愛着がある様子。「アクティブサポートとかユーティリティが充実してるから使いやすい」と語る一方、Laravelとの違いは「言語の違いが大きいかな」と控えめに比較。Rubyは柔軟で自然言語に近い書き心地が魅力だけど、PHPの方が簡単だと感じることもあるとか。言語の好みは人それぞれだなと、改めて思いました。
Llama 4とA2A:AIの新しい地平
ジムの帰りでは、最近気になっていたAIの話題について触れてみました。
- Llama 4:Metaがリリースしたモデルで、大きなものから小さなものまでラインナップ。特に小さなモデルをGroqというAI推論サービスで試してみたところ、レスポンスが速くて驚いたと話しました。低スペックでも動く可能性があり、ローカルでの活用が広がりそう。竹内も「セキュリティを気にする場面でオープンソースが重宝されるかも」と興味を示しつつ、具体的な使い道はまだピンと来ていない様子。
- A2A(Agent-to-Agent)プロトコル:Googleが公開した、エージェント同士の通信を定義するもの。従来のMCP(データベースとのやりとりを想定したプロトコル)とは異なるアプローチ。竹内は「エージェントって何?」と少し混乱気味。僕も「自律的に動く処理の塊じゃない?」と曖昧に答える中、二人で頭をひねりました。
- 例:ChatGPTのようなLLMや、Perplexityのようなマルチエージェントシステム。
- 可能性:A2Aはエージェントが連携して複雑なワークフローを実現する際に役立つかも。
竹内は「具体的な活用例が思いつかない」と正直に言うものの、「アイデアが生まれるきっかけになるかも」と前向きに捉えていました。確かに、ClineやDevinのようなツールを作る際、こうしたプロトコルが裏で活躍する未来は遠くなさそうです。技術の話が少しニッチになってきたところで、ジムに到着。車を停めながら、いつものように「次は何の話しようか」と笑い合いました。
まとめ:技術と夢の交差点
今回の収録は、Ruby Kaigiへの期待から始まり、RubyやMVCの進化、最新のAI技術まで、技術者の好奇心が詰まった時間でした。竹内の英語セッションへの憧れやYouTubeでの挑戦宣言は、彼の成長志向を象徴しています。僕も、Llama 4やA2Aのような新しい技術にワクワクしながら、竹内の夢を応援したい気持ちでいっぱいです。
ジムでの筋トレは体を鍛える時間ですが、車内での会話は頭と心を鍛える時間。次回はどんな話題が飛び出すのか、楽しみにしていてください! そうそう、竹内、Ruby Kaigiのレポート、ちゃんと聞かせてよ(笑)。