眠剤難民になりかけた夜 、崩れたリズムとアニメ三昧

いつものポッドキャスト第39回。

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今回は冒頭からテンション低めだ。というのも、竹内(@rikson_en)が愛用している睡眠導入剤デエビゴを切らしてしまい、体内時計が崩壊寸前らしい。「30分から1時間後に来る眠気の波に乗り遅れると朝まで眠れない」と嘆く竹内に、同じ薬を飲んでいる僕は深くうなずく。 僕の場合、薬を飲んでから眠気が来るまでの“待ち時間”はオーディオブックの出番だ。ベッドの中で耳だけ物語に浸っていると、ふっと意識が落ちる瞬間がある。ところが竹内は「軽い眠気を逃すと次は明け方」と極端に振れるタイプで、日付が変わる頃に一度訪れる眠気のサインを読み違えると、その夜はほぼゲームオーバーらしい。仕事のタスク山積み、そして深夜まで画面とにらめっこ。自律神経が悲鳴を上げるのも当然だと二人で苦笑した。

RubyKaigi 回の手応え

不眠トークの合間、先週配信した RubyKaigi 報告回への反響を確認した。僕が SNS に投稿したリンクには「あとで聴きます!」というリプライやいいねがぽつぽつ付き、リスナーの中で RubyKaigi という祭りがじわりと広がっているのを実感する。録音機材を抱えて松山で走り回った甲斐があった。やはり現場の熱量はマイク越しでも伝わるらしい。

今回は雑談回──アニメとドラマで英気を養う

今週は二人ともインプット不足。そこで「何か面白い映像作品あった?」という軽めのテーマに切り替えた。

竹内がまず挙げたのは、衝撃作 ハッピーシュガーライフ。可愛らしい絵柄に反して内容はかなりダークで、僕はまだ心の準備ができず視聴保留中だ。次に柔道映画 もういっぽん!、百合テイストの短編アニメ映画 フラグタイム と続く。竹内は寝る前に昔の 幽☆遊☆白書 や ドラゴンボール を YouTube で見返すなど、懐アニメで癒やされる時間も作っている様子だ。

囚人チームが活躍するLazarusを“ながら見”しつつ、Netflix のサスペンス Into the Night に手を出したものの、竹内の奥さんが途中リタイアしてしまい頓挫。英語学習枠としては死後の世界コメディ The Good Place、自閉症の青年を描く青春劇 Atypical、そして子ども向け SF と侮れない The Electric State をウォッチリストに入れたようだ。

一方僕は、漫画を全巻読破済みの 九龍ジェネリックロマンス アニメ版に注目中。90年代香るスラム街「九龍城砦」を舞台に、職場恋愛の甘さと SF/ミステリーのスパイスが絶妙に混ざる世界観がたまらない。ヒロインの煙草を煙がやけに美味しそう。竹内も「SF要素の入り方が面白い」と興味を示してくれた。

そしてガンダムの最新作――正式タイトルを二人とも思い出せず「ジクゥーケス? ジク何とかアクシス?」と噛み合わないまま話が進むが、富野由悠季の名前や庵野秀明の関与が噂される異色作ということで視聴優先度は高い。クラシックなガンダム像に縛られない作画だから、シリーズ初心者でも気後れせず楽しめそうだ。

眠りと趣味、それでも前へ

睡眠導入剤を飲んでも眠りのタイミングを逃すと泥沼――そんな悩みを抱えつつも、僕たちはアニメやドラマで小さな楽しみを拾い集めている。作品の感想を語り合ううちに不思議と気分がほぐれ、寝不足のイライラも少し和らぐ。薬に頼る夜が続いても、心を潤す物語さえあれば前に進める。

次回こそはぐっすり寝て、もっと元気な声でマイクに向かいたいところだ。そんな願いを胸に、今日もジム帰りの車内で録音を止めた。聞いてくれたあなたも、良い眠りと良い作品に巡り合えますように

話題に上がったアニメ・ドラマ等