資産軽量化と減量停滞打破、Figmaとコンテキスト設計
- 10 Sep, 2025
(ノイズがひどく正常に録音できていなかった第53回の没案をテキスト化したものです。)
今回は、家計の現実、減量の停滞とリフィード、そしてAI用語の整理まで、生活と技術の間を行き来する内容でした。 ここでは、その日のやり取りを会話体ではなく地の文で振り返ります。
家計の現実とポジションの軽量化
話題はすぐに現実的な生活の話へと滑っていきました。竹内(@rikson_en)の最後の給与は、住民税などの控除で手取りが約19万。これまで毎月50〜60万ほどあった入金が一気に減少し、足元を立て直すために、竹内はメルカリでフレックスベルのダンベルスタンドや使っていないキッチン系ガジェットを次々と出品しています。株も一部を現金化しました。エヌビディアを利確して10万円ほど、タイミングを見てグーグルも売却して6万円ほどのプラスです。今残しているのはグーグルと、ほか数銘柄という軽い身のこなしです。
竹内が当たりをつけて購入したFigmaは下落が続き、現在は安値圏に見えます。 ただ、過度に悲観はしておらず、ここは買いどころに近いのではという温度感で一致しました。
停滞期とリフィードの設計
一方で体のほうは停滞期に入っているようです。 カロリーを1300〜1600のレンジで維持しても体重が思うように落ちません。 そこで竹内は今回は感覚に頼らず、炭水化物の量を計測しながらリフィードを入れる方針に切り替えました。 いわゆるチートデイのように脂質多めで発散するのではなく、糖質中心でグリコーゲンを計画的に回復させる狙いです。
朝は海鮮丼としらす丼、それにプロテインパンケーキを1つ。良質な脂質はナッツを4粒ほどに抑えます。脂質は1日50g前後を目安に調整し、たんぱく質は体重の2倍gで約120gを狙います。炭水化物は普段160〜200gですが、リフィード日は300〜400gへ。加えて1週間の中でローカーボとハイカーボを振るカーボサイクルにも興味を示していました。
竹内はトレーニング日はお酒を飲みません。タバコも吸いません。酸素運搬に関わるヘモグロビンへの悪影響を考えると、パフォーマンスを落とす選択肢は取りたくないからです。
小さなご褒美という戦略
こうした理屈の一方で、欲望は正直です。竹内はオールドファッションをどうしても食べたいと真顔で言います。チョコ掛けは脂質が無駄に増えるから違う、という細かいこだわりも。筋トレ後、僕らは近所のセブンを何軒か回りましたが、巡り合わせが悪くてなかなか出会えませんでした。次のリフィードの楽しみに取っておく、という結論に落ち着きました。
言葉より運用——コンテキスト設計という考え方
後半はテクノロジーの話題が中心になりました。 最近よく聞くコンテキストエンジニアリングは、毎回の指示文に書いていた前提や役割を、プロジェクト設定などに保存して再利用しやすくする設計のことだよね、という理解で僕らは整理しました。とはいえ、最終的にはプロンプトに前提を埋め込む発想の延長でもあるので、言葉だけが先に走っている感じもあるよね、という見解です。
ChatGPTのプロジェクト機能のように、事前説明を書いておくと新規チャットでも前提が生きる、ここまでは実用的です。 ただ、それ以上の「飛躍」がどこにあるかは、まだ評価が難しいと感じています。発案者としてはAndrej Karpathyがよく挙げられ、Vibe Codingを提唱した人物でもあります。彼は、モデルが大型化するとプロンプトが長く複雑になり、運用が難しくなると指摘します。そこで、プロンプトを小さな部品に分解し、必要に応じて組み合わせるというモジュール化の考え方を示しています。
考え方としては合理的ですが、実運用には課題が残ります。たとえば、部品の管理方法、組み合わせ規則、バージョン管理や依存関係の解決などです。さらに、こうした設計を実アプリにどう落とし込むかという指針も、まだ十分に固まっていません。Vibe Codingも含め、国内ではバズワード的に消費されがちな面があるため、言葉に振り回されず、小さく試して検証しながら理解を深めていく姿勢が大切だと感じました。
Figma DevModeと実務の導線
デザイン開発の話ではFigmaのDevModeにも触れました。 竹内自身はまだ使っていませんが、Reactコンポーネントのプロパティをそのまま引けたり、CSSや周辺プラグインのエコシステムが整っていたり、 ドキュメントへの貼り込みまで含めた実務の導線を太くしてくれる点は理解しています。 ツールに仕事を委ねるほど、どこから人間が価値を出すのかを常に意識し直す必要がある、僕らの共通認識はここにあります。
おわりに
たまには体に良くないものを少量だけ取り入れるのも、心身のリズムを整えるうえで役立つのではと考えています。 完全にクリーンな環境だけで過ごすと、長期的には免疫の働きが弱まる可能性がある、と指摘する見方もあるからです。 ただこの話をすると、竹内はいつものやつが出たと笑います。もちろん健康が前提です。 そのうえで、数値管理中心の生活に小さな遊びを差し込むと、長く続けやすくなるはずです。
新しいオープニング作りも、家計の見直しも、減量の停滞打破も、そしてAIの言葉に振り回されず手を動かすことも、どれも短距離走ではなく積み重ねの競技です。
次回までに収録環境をさらに整えていきます。ジム帰りのオールドファッションは、頑張った自分へのご褒美に取っておきます。この番組が、みなさんの日々や技術への関心に少しでも役立てばうれしいです。