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【読書】「辰巳芳子のことば 美といのちのために」を読んだ

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「辰巳芳子のことば 美といのちのために」を読んだ。

「美」について

タイトルにもあるが本書は主に「美」について書かれている。得に「食」やそのまわりについての「美」について書かれており、料理の中にも食材の中にも料理道具の中にも「美」があり、それに意識することが需要だと辰巳さんは言う。 そうすることで美しく生きれるようになるという。

別に美しく生きなくても良いと思う人がいるかもしれないが、本書にある「美しさ」や「美」は「裕福さ」や「幸福」や「善」といったプラスの言葉の抽象化としての表現となっていると、すくなくとも私は感じている。

さらに私が勝手に抽象化すると、すべてのものに「美」があるといことになるのだろう。そして、それはすべてのものに「神」は宿るというアニミズムの思想に通ずる。

すべてのものに「美」を意識し、追い求めること自体が祈りであり、マインドを整える効果があると感じている。また、一種の瞑想法でもある。

無私のこころに宿る「美」

「美」を追い求めるには、無私である必要があると辰巳さんは言う。

これは、我欲があると目が曇りその本質をみれないからだろう。煩悩で作り出した影のようなフィルターをすべて削ぎ落し現れてくるコア、それが辰巳さんのいう「美」ということになるのだろう。観自在。煩悩を止めて自在に見る。美に限らこれが重要。

おわりに

私は著者の辰巳芳子さんという方を知らなかったが、友人が貸してくれるということで、読んだ。

非常に素晴らく示唆に富んだ書籍だが、自分から選ぶことはおそらくはなかったであろう。 それ故の素晴らしさを実感している。自分の好みで選択した書籍のみだとやはり自分の世界観か固定されてしまう感じがする。

アマゾンランキングの書籍を片っ端から読むとか、無差別に本屋の書棚をランダムで読むといった読書法があるが、このような読書法は固定した価値観や視点をずらす効果があると何かの本で読んだことがある。

友人お勧めの書籍を借りて読むというのも似たような効果があると感じている。奇しくも辰巳さんの言葉にも以下のようにあり、

自分たちの文化の行き詰まりというのは
異文化の力を借りないと解決しない。
異文化で、自分のところの文化を「洗い直し」しないとね。

自分とまったく縁のない書籍を読むことで、「自分のところの文化を洗い直し」、場合によってはゴミを捨て、より抽象化された思考を得られるのではないかと感じている。